蕎麦を頼むと、必ずと言っていいほど薬味が付いてきますね。
ほとんどが、ネギとわさびが多いと思いますが、中には大根おろしや
ゆずの皮などが添えられているお店もありますね。
では、なぜ蕎麦には薬味がつくようになったのでしょうか?
また、薬味の使い方ってあるのでしょうか?
その辺を、蕎麦屋の目線で書いてみました。
なぜ、蕎麦に薬味がつくようになったのか?
江戸時代の頃に、蕎麦よりも歴史の古いうどんを食べる時に
色々な薬味を入れていたようです。
その後、蕎麦が食べられるようになって、蕎麦にも薬味が
入れられるようになりましたが、今のようにネギとわさびがつくのは
少し後のようです。
わさびがつくようになったのが、江戸時代に寿司職人の
華屋与兵衛が寿司にわさびを挟むことを考案します。
マグロとこはだに挟んだようで、わさびが毒消しの
意味があることを知っていたようです。
大学の研究室もない時代によくわかったですよね。
華屋与兵衛はすごいですね。
わさびを挟んだ寿司が美味いと評判になると
他の寿司屋も真似しだして、流行っていきます。
蕎麦の薬味の使い方
蕎麦の薬味の使い方って、ほんと自由でいいと思うんですよ。
好きな食べ方で、食べてもらう方が蕎麦屋としてはいいと思います。
ただ、使い方って色々あるところが蕎麦の面白いところなので、
ちょっと使い方の色々を書いてみます。
◆わさびを蕎麦つゆにとく
この使い方は、今ほど鰹節が良くなかった頃には、つゆに魚の生臭みが出ていたそうで
わさびを入れると、生臭みを消してくれる効果があったので、わさびをつゆにとくという
習慣が残っているようです。最近の鰹節は生臭みはほとんどありませんね。
◆わさびを蕎麦に直接つける
この使い方にも賛美両論ありまして、蕎麦に直接つけると蕎麦の香りが
わさびに消されるので、よくないという蕎麦屋さんもいます。
わさびの味をよく味わいたい方には、この食べ方がいいでしょうね。
◆最初にわさびとネギを全部入れる
この食べ方が一番多いかもしれませんね。わさびとネギと蕎麦と
一緒に味わえるので、いいかもしれませんね。
◆蕎麦を口に含んだらネギを食べる
この食べ方は、あまりやる人が少ないかもしれませんが
これは、ねぎ次第ですかね。
◆全く薬味は使わないで、蕎麦湯に入れる
このやり方もあまりいないと思いますが、たまにいるようです。
蕎麦湯に入れるために薬味を半分残しておくのは、僕の食べ方です。
まとめ
結局、薬味の使い方はその方の好きなように使うのが
いいのであって、こうじゃなきゃダメだとか、邪道だとかは
思いません。通じゃねなーとか言ってる人が、邪道だと思います。
でも、いろんな意見があってあーだこーだと言ってるのが
実は楽しんですね。なので、あなたなりの蕎麦の薬味の使い方を
見つけてみて、誰かにそっと教えてあげてください。