「ガレット」とはフランスのブルターニュ地方の郷土料理です。
「ガレット」とは「薄く丸く焼いた料理」という意味です。
主にそば粉を原料にして作られます。
こんな感じで丸く焼いてからまわりを折り込むんです。
そば粉で作ったクレープを「ガレット・ドゥ・サラザン」と言います。
フランス語で蕎麦は、「ファリーヌ・ドゥ・サラザン」というのでサラザンが
入っているんですね。フランスではそば粉のことは通常は「サラザン」と呼ぶそうです。
ちなみにイタリア語で蕎麦は、grano saraceno (グラーノ サラチェーノ)といいます。
イタリアでもそば粉は使われるようですが、また別の機会に書こうと思います。
フランス料理でガレットだけだと他にもたくさんあります。
小麦粉で作ったクッキーをガレット・ブルタンヌと言います。
ジャガイモのガレットは千切りにしたジャガイモを丸く薄くして
フライパンで焼いたものです。
でも、普通「ガレット」といえばそば粉のクレープを指すようですね。
日本でも最近では「ガレット」をやっているお店が増えたと思いますが
茨城県ではまだ少ないでしょうね。
日本でも、江戸時代の頃にはそば粉に水を入れて丸く焼いて味噌をつけて食べた
蕎麦焼きなるものを食べていたようです。
蕎麦は荒れた土地や傾斜のある山間部などでも収穫できます。米や小麦粉などは
ある程度、平らな土地でないと収穫できませんから、結構そば粉は栽培されていたようですね。
小麦粉で焼いた「クレープ」が登場するのは、「ガレット」が登場した後らしいので
クレープの原型がそば粉のガレットなんですね。
常陸屋でも宴会の時に1度ガレットを出したことがあります。いろんな食材と一緒に
食べるので、蕎麦の味や香りはそんなに感じないですが、美味しいですね。
こちらが常陸屋で出したガレットです。中身はベーコンとほうれん草を炒めたもの上に目玉焼きをのせました。
味や香りが少なくてもやっぱり常陸秋そばで作ったほうが美味しいガレットは
できますね。やっぱりそば粉が美味しくないと料理にしても美味しくならないですね。
また、宴会で機会があったらやってみたいと思います。
今後も宴会限定で世界のそば料理に挑戦してみたいと思いますので、よろしくお願いします。