梅干しの栄養や効能について調べてみたら、驚くほどあった!

雑学

こんにちは。今日もせっせとそばを打っている常陸屋のとびたです!

当店のメニューの1つに「梅すっきりそば」というものがあります。近所に吉田屋さんという100年以上梅干しの製造販売をしているお店があり、たまたまそちらの「ねり梅」を購入したので、そばにのせてみたら美味しかったという理由で生まれたメニューです。

見ての通り、ねり梅の他に、わかめ、カイワレ、大根おろし、ごま、鰹節がのった冷たいそばですね。

最初はどうなるか不安だったのですが、今では注文されることも多く、結構な人気メニューとなりました。

結果、毎日毎日梅干しを扱う様になったのですが、こうなると疑問に感じるのが、健康的にはどうなのかという点。私自身が気になるというのもありますし、お客さんに解説出来たら良いという想いもそこにはあります。

何となく体に良いということは分かってはいたのですが、この機会にしっかりと調べてみようと思いつつ、じっくりリサーチしてみたところ、出るわ出るわ。驚くほど健康に良い点が出てきたのです。

せっかくなので、このサイトでもそうして知った点をシェアしたいと思います。どんな栄養があり、体にどんな良い効能があるのか。そこをせっせとお伝えしていきますので、一緒に見ていきましょう。

梅干しの栄養効果について

梅干しの栄養効果ですが、調べてみるとたくさんありました。体にいいことはわかっていましたが、こんなにあるとは驚きですね。その栄養効果をみる前に、栄養素についてみていきましょう。

100 gあたりの栄養価

エネルギー 33 kcal
炭水化物 10.5 g
食物繊維 3.6 g
脂肪 0.2 g
タンパク質 0.9 g
ビタミン
ビタミンA 7 μg
ビタミンB6 0.05 mg
ビタミンE 0.3 mg
ナイアシン 0.4 mg
ミネラル
ナトリウム 8700 mg
カリウム 440 mg
カルシウム 65 mg
マグネシウム 34 mg
リン 21 mg
鉄分 1.0 mg
亜鉛 0.1 mg
0.11 mg

参照:文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」

表をみていただくと、ナトリウムが多いですが、これは塩分のことなので、当然ですね。さらに、ミネラル、カルシウムなどはりんごの4倍ほどあるようです。鉄分はみかんより、驚きの5倍もあります。

 

それでは、それぞれの栄養効果についてみていきましょう。

1、疲労回復効果

梅干しにはクエン酸が含まれていて、これが乳酸(疲れの原因)を抑える働きがあります。また、汗と一緒に出された塩分を補給する効果もあるので、夏バテ防止にも梅干しを食べるといいとされます。


2、食中毒の予防効果

梅干しには食中毒菌の増殖を抑える働きがあります。よく、お弁当のご飯の真ん中に梅干しが入っているのは、そのためなのですね。

3、胃がんの予防効果

梅干しには胃がんの原因のひとつである、ヘリコバクターピロリ菌を抑制する働きがあります。梅干しを毎日食べることで、胃の病気にかかりづらい体質になります。

4、ダイエット効果

梅干しには脂肪燃焼効果のある、バニリンがあり、ダイエット効果が期待できます。食べ方は、塩のみでつけられた梅干しを、オーブントースターで軽く焼くと効果が上がります。

梅干しは焼くことで、バニリンの効果が高まると言われています。

5、インフルエンザ予防効果

梅干しにはポリフェノール成分が含まれており、インフルエンザウイルスを抑制する働きがあります。そして、体の免疫力を高めてくれます。

6、二日酔い、乗り物酔いの予防効果

梅干しには肝機能を強くする働きや、胃腸を守る働きがあるため、二日酔いの予防効果があります。梅割りのお酒を飲んだり、おつまみに梅の入ったものを食べるといいかもしれません。

また、乗り物酔いなどにも効果があるので、梅干しを食べてから出かけると効果が期待できるかも。

7、血液サラサラ効果

梅干しにはドロドロ血液の原因の酸性を中和させる、クエン酸が含まれているため、血液をサラサラにする効果があります。

8、虫歯予防効果

梅干しには虫歯の原因のミュータンスを抑える、クエン酸が含まれているので、虫歯の予防に繋がります。また、梅干しをみるだけで、唾液が出るのでこれも虫歯予防の効果があります。

9、便秘改善効果

梅干しには腸内の悪玉菌を減らす効果のある、クエン酸が含まれるので、便秘改善効果が期待できます。

10、食欲増進効果

梅干しには消化酵素や胃液の分泌を高めてくれる、クエン酸が含まれるので、食欲が増す働きがあります。また、消化吸収を助ける役目もあります。

11、美肌効果

肌のシミやくすみの原因に、内臓の老化があります。梅干しに含まれるクエン酸は、体内の老廃物を出す作用があるので、内臓も元気になり、美肌効果が期待できます。

以上梅干しの栄養効果をみてきましたが、栄養効果がたくさんありますね。いつでもみじかにある梅干しですが、調べてみてこんなに体にいいことには、驚きました。

 

さて、梅干しが体にいいことはわかったのですが、どれぐらい食べればいいのでしょうか?やっぱり梅干しといえば、塩分が気になるところです。

食べる過ぎれば塩分の過剰摂取になるので、体に悪いのでは?と思いますね。次の章では、梅干しは1日にどれぐれらい食べればいいのかをみていきましょう。

梅干しは1日にどれぐらい食べればいいの?

やはり気になるのが、梅干しの塩分ですね。いくら体にいいからといって、食べ過ぎると塩分の取りすぎで、高血圧などからの病気になるのが心配です。では、1日にどれぐらい食べればいいのでしょうか?

それでは、梅干しのおおよその塩分をみてみましょう。

成人の1日の塩分摂取量の目標値:男性8グラム 女性7グラム

大粒の梅干し1粒あたり

  • 塩分22%の梅干し→塩分4.7グラム
  • 塩分10%の梅干し→塩分1.8グラム
  • 塩分8%のハチミツ漬け→塩分1.5グラム

塩分22%の梅干しを1日に2個食べたら、1日の塩分摂取量にほぼ近くなってしまいますね。そのほかの食事もとるので、塩分の過剰摂取になります。

そう考えると、1日に食べていいのは、塩分10%ぐらいの梅干しを1個ぐらいというところでしょうか。(あくまでも、塩分を気にしている方です)

ちなみに、常陸屋の梅すっきりそばに入っている、練り梅は塩分12%で、約15グラムのせます。なので、塩分は約2グラムぐらいというところでしょうか。

常陸屋の梅すっきりそばを食べたその日は、梅干しは食べなくても大丈夫ですね。

 

そんな、塩分が気になる方には塩抜きをして食べる方法もありますので、紹介します。

梅干しの塩抜きをする方法

梅干しを塩抜きすると、塩分が抑えられますが、先ほど紹介した栄養効果も多少は落ちます。また、梅干し特有の酸っぱさも抑えられますので、その辺は理解した上で塩抜きしましょう。

 

材料

  • 大粒の梅干し500グラム
  • 水 3リットル
  • 塩小さじ1杯

作り方

  • ボウルに梅干しと水と塩を入れて、12時間置く。
  • 水を交換して12時間置く。
  • ざるに空けて5時間水をきる。
  • 冷蔵庫に入れて、1ヶ月で食べきる

これで、塩分が約半分ぐらいになるようです。ちょっと手間はかかりますが、塩分が気になる方は挑戦してみてください。

ざるにあけて水切りするときに、しっかりした歯ごたえが好きな方は、1時間ぐらい天日に干すといいようです。

楽天では、塩分ゼロの梅干しが売っているようです。説明をみるとかなり酸っぱいようです。

 

コラム:梅干しの歴史

梅干しの栄養から少し離れますが、梅干しの歴史にも少し触れてみたいと思います。あの梅の実をよく梅干しにしたなあと関心することがあります。

いつ頃に出来上がったのかとふと疑問に思ったので、調べてみました。

梅が日本に伝わってきたのが、中国からのようです。また、縄文時代の遺跡から梅の種が発見されたことから、日本に梅がもともとあったのではないか?という説も出てきているようで、まだはっきりとしていないそうです。

日本で初めて梅干しが食べられたとされるのが、平安時代の文献に残っています。天皇が病気になったときに、梅干しと昆布を入れたお茶を飲んだところ治ったとあります。

誰がどのように作ったのかは、さすがにこの時代ですからわかりませんね。名前がわかっていたら、歴史に残る偉人でしたね。

梅干しの歴史を簡単にまとめてみると以下のようになります。

 

平安時代:天皇が薬として利用していた

鎌倉時代:お坊さんがおやつとして食べていた

室町時代:武士がご飯のおかずとして食べていた

戦国時代:戦いに行く武士たちが、保存食としておにぎりに梅干しを入れていた

江戸時代:一般庶民も食べられるようになった。この頃に赤シソにつける、赤い梅干しができた

明治時代以降は、日本で広く愛される食べ物になりました。

まとめ

いかがでしたでしょうか。梅の栄養や効能についてみてきましたが、体にいいことはわかっていたのですが、こんなにも栄養があったのですね。

もう一度梅干しの栄養効果をまとめてみます。

  • 疲労回復効果
  • 食中毒の予防効果
  • 胃がんの予防効果
  • ダイエット効果
  • インフルエンザ予防効果
  • 二日酔い、乗り物酔いの予防効果
  • 血液サラサラ効果
  • 虫歯予防効果
  • 便秘改善効果
  • 食欲増進効果
  • 美肌効果

たくさん健康効果がありますね。ぜひ、毎日梅干しを食べて健康な体を作ってください。日頃からの食べ物の気遣いが、病気にならない為にも大事ですからね。

しかし、どうしても塩分は気になるところなので、食べ過ぎはよくないですね。塩抜きするか、塩分の少ない梅干しを購入するかなどの工夫も必要です。

ちょうどいい塩梅(あんばい)に梅干しを食べましょうね(笑)。たまに食べるといいのは、常陸屋の「梅すっきりそば」ですので、こちらもよろしくお願いします。

 

 

 

 

コメント

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